眠り姫にはキスを。




「……恥ずかしがり屋だから、男と話しはしないよ」




呆れたように息を吐き、加奈は言った。




「そっか。
一応は分かった」




そう言って男は、図書館から出て行った。


再び加奈と2人になった。




「授業終わったみたいだし、教室戻ろう?」