眠り姫にはキスを。




「ちょっと、美沙が落ち込むような話しはしてないよ?」




私は、自分が思った以上に落ち込んでいたみたいだ。


焦るように加奈が言う。




「アタシは、あんたが嫌がるようなことはしないよ。
彼との話しだって、ただの世間話なんだから」




優しく私の頭を撫でた。