そこにまた、頭に乗る小さな手一つ。
「みーちゃ、痛い?」
ポンポンと頭が軽く叩かれた。
それが合図のようにまた一つ。
「未来さん、美味しくなかったです?」
また一つ。
「よく分からないけど、小さい子じゃないからって泣くの我慢しなくてもいいのよぉ」
何で。何で皆こんなに優しい?初対面なのに。何で何で。迷惑じゃないかのように優しくしてくれる?
頷いてみても首を横に振ってみても、温かい手に包まれたまま。
「泣きたかったら泣けばいいよ」
どうして君はいつも……
「ぅっ、うぅ……っ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…