一言で言えば大きな家だった。周りの家と比べても普通より大きい。白を基調とした綺麗な家。
驚きながらもソワソワと道で辺りを見渡していると、彼が小さい門に手を掛けたと同時に勢いよく扉が開いた。
勢いよく。勢い有り余って。
「いらっしゃーーい、未来ちゃん」
「!?」
出てきたのは綺麗な女の人。年齢は分からないが菜穂姉くらいだろうか、だがそれよりも若く見える。気のせいかもしれないが。
女の人は、おっとりした口調で口を開いた。
「絵美から聞いてたのよぉ。今日は未来ちゃんって言う子がご飯食べに来るってぇ」
「う……あ……」
ニコニコと笑ってくれるも対応に困る。それ以前にこの人は……
そんな時、隣で息を漏らす音が聴こえた。



