箱庭ラビリンス



ふと、一つだけ気になったもしもの事。


「……もし。私が断ったら……何らかの反応を示すのだろうか?」


「絵美?」


なかった主語を付け足されて俯き加減にまた頷く。


彼は暫し考えたようであった。


「――性格からして、残念がるだろうけど立ち直り早いから、別の形で挽回してくるよ」


多分。と付けたし私に推測を示してくれる。


また、考えた。


それなら。そこまでしてくれるなら。と結論を出す。


「……お邪魔させてもらっても……いい?」


彼は柔らかく笑って頷く。


「――……」


複雑そうに見えたけれど、本当は簡単な感情だったんだとそこでようやく気付いたのだった。