箱庭ラビリンス



そうして身構えていると


「今日の晩御飯は我が家で食べてください!」


晩御飯のお誘いを掛けられた。


ニコニコと笑っているのに、熱意を感じるのは気のせいだと思いたいが。


「な、何故……?」


「挽回です。このままじゃ音弥くんに呆れられちゃいますし、未来さんにもいい印象が残らないので」


物凄い剣幕で詰め寄られ、声がでない。悪い印象などないので、その為であるのなら問題などないのだが、断れる隙がない。


隙を見せないまま、彼女は元の机一個分離れた距離に戻った。いや、このままではいけないのだ。


「う、あ……」


なのに、何と言えばいいのか分からない。


唸りながら、彼の方を見ると困った顔をして笑っているだけだった。