箱庭ラビリンス



洗ってもらった制服をドライヤーで乾かし、着替え終えれば余裕で一時間目も終わりに近づいていた。


今から歩いて行けば丁度休み時間に突入してしまうだろう。私も、彼女も。


こんなところで、こんなことで時間を使わせてしまって申し訳なくなった。


「えと、ごめん。サボらせてしまったようで……」


「いいえ、大丈夫です。私が手を滑らせちゃったのが悪いんですし」


元気よくハキハキと話す彼女は、他の人と比べて幾分か話しやすい。気がした。


そうだ。今なら聞けるかもしれない。純粋な興味だった。


「あ……「あぁ!美術室片付けないと!じゃあ未来さん。ごめんなさいでした!」」


「……――」


声が出たか出てないかの所で行ってしまった。しかも、やはり驚くべきスピードで。


私はと言えば、聞けなかったと肩を落として教室へと戻った。