遊び疲れて

草花の上

微妙に頬を撫でるのは



バナナの大きな葉先

帰りたくない

島の時間は

野性の匂い

小さな楽園

夜明けの海を



ただ眺めるだけで

地球から

バランスを貰うんだ

無い物はいらない

いらない物は無くていい

常に引っ掛かっていた

昨日は朝陽に溶けて行け



手を伸ばさなくても

今この胸の

隙間は消えた



迷ってる場合じゃない

光を掴もう

ルリの花は露に



濡れたまま

この両腕に抱えて行くんだ







《終わり》