Cutie Blonde*頬に白ホイップ*

「はぁー…どれもすごーく美味しかった!
本当にありがとう。ひなたにケーキを依頼して正解だった。」

「…まだまだです。途中でへこたれたり…そんな時に励ましてもらったり…佑介さん、お客様なのに…。」

「でも最終的には俺が満足できる品をこうして出してくれた。
小さな一歩かもしれないけど、でも大事な一歩だろ?
ちゃんとひなたは成長してる。その成長をそばで見られて嬉しいし、何より…大好きな味を独占できるっていうのがすごくすごーく嬉しい。」

「え…?」

「どのシュークリームもすごく美味しかったけど…一番美味しいのは…。」





不意に、佑介さんの手が頬に触れた。
そしてゆっくりと…重なった唇。


ホワイトスノーの香りが、ふわりと漂ってくる。


ちゅっと軽く音がして、唇が離れた。





「やっぱりひなただった。」

「ひゃっ…あああああのっ!」

「ファーストキス?」

「は…はいっ…もちろんですっ!」

「奪っちゃったー!」

「そ…そんなこと大きな声で言わないでくださいっ!」

「だって嬉しいんだもん。さて、じゃ、チャコさんにも倉持さんにも言われたし…ひなたもお持ち帰りしようかな。」

「え…?」


ケーキをいそいそと箱にしまい、左手に持つ。
そして右手は私の左手を握っている。