Cutie Blonde*頬に白ホイップ*

* * *


「あの…朝比奈さん。」

「ん?どうかした?」

「ここから先は…最後の仕上げなんです。
だから、完成形だけ見ていただきたい…です。」


きっと、驚いてくれると思うから。
そして驚いた後に、微笑んでくれると思うから。
だから少しだけ…


「待っていてください。お願いします。」

「…うん。じゃあ、この前の席で待ってるね。
期待、してるから。」

「はいっ!」


いつもと変わらない、ううん、いつもよりずっと優しい笑顔。


最高の笑顔を見るために、最後の仕上げを。


朝比奈さんがいなくなったキッチンで一人。





朝比奈さんが〝好き〟だと言ってくれた今までの〝味〟を。


そしてそれに少しだけ新しい〝味〟を足して。


そっと、ゆっくりと一つずつ、確実に。



「…で…出来た…。」


たった一つだけ、あなたのためだけのケーキを今届けます。