「朝比奈さんとあの後どうなったのー?」

「あの後ってなに!?」

「な…何もないですよっ!24日までに美味しいケーキを作るってことを…。」

「えぇー24日にデートしましょーとかないの?」

「デート!?ひなたさんと朝比奈さんが?」

「でっ…デートなんてそんな…!
というか明日の夜は長いんですから帰りましょう!
わ、私これ、片付けちゃいます!」


チャコさんの手からお皿をひったくって、私は流しに向かった。
ほっぺも手もやけに熱くて、手に触れる水が心地良い。


「デートじゃ…ないですっ…!」


ぶんぶんと頭を振っても、どれだけ冷たい水で洗っても、熱は冷めてくれなかった。



* * *


「ひなたちゃん、超可愛くなったー!」

「あたしよりも?」

「んー?同じくらい、かなっ!恋のチカラって偉大!」

「べっ…別にあたしは恋なんて!」

「朱里ちゃんが恋してる、だなんて言ってないけどぉ?」

「…っ…!帰りますっ!」





「…みんな、ホント可愛いなー…。」