「もー一緒に過ごしちゃえばいいのにー二人で。」

「え…?」

「ちゃ…チャコさんっ!」


優しかった表情が一変、慌てたものに変わる。
ほっぺがほんのりと…赤い…?


でも…朝比奈さんも…一人…なんだ…。
てっきり誰かと過ごすのかと思ってた。
私に頼んだケーキだって、誰か大切な人と一緒に食べるのかって…。


「ひなたちゃんだってイブは仕事だもんね?
てゆーかイブが締め切りだったよね?」

「あ、はいっ!」

「じゃあ丁度いいじゃないですか!
朝比奈さんはその日仕事後取りに来るんですか?」

「あー…まぁそうなりますね。
だから閉店間際になるかもしれません。」

「だったら尚更丁度いいですよ!」


ポンっと手を軽くならして思いついた!とばかりに目を輝かすチャコさん。


「ケーキとひなたちゃん、どっちもお持ち帰りーってことで!」

「へっ!?」

「ちょっとチャコさん!な…何言ってるんですか!」


話があらぬ方向に飛んでいくっ…。
お…お持ち帰りって…私は食べれないのに…。