ゴロゴロゴロゴロ…
短いスパンで落雷している雷の音が怖くて怖くてたまらない私は、壱くんの首に腕を巻き付け、抱きしめて離さない。
『いぶ?』
「やだやだやだ!離れちゃイヤー!」
それに驚いた壱くんが私を離そうとするけれど、その間にも鳴り響いている雷の音のせいで、私は壱くんに抱き着いたまま離れない。
『……。雷怖いの?』
「っ、」
『いぶ?』
壱くんは鋭い。
壱くんの言う通り、私は雷が一番苦手って言うか…怖い。
「ダメなの、小さい時、雷が家に落ちたことがあって、その時ブレーカーが落ちて真っ暗になって…っお願い、このままでいてっ」
雷の恐怖に震える私の背中に回された、温かい腕。
『大丈夫、俺がついてる。』
「っ…!」
直接耳に流れ込んだ壱くんの言葉と、包まれた温もりに、ちょっとずつ体の震えが治まり始めた。

