つーか、さっきからふざけんな。
屋上にいて盗み聞きしてたっつー時点ですでにふざけんなって話なのに、面白い展開とか愉快な話だとか、神経どうにかなってるやら無理引くーって!お前の性格の悪さにこっちがドン引きだわボケ!
俺にとってはなにも愉快じゃない。むしろ悲劇だっつーの。否、面白い展開なんかもあるわけない。
理向あみに弥生が女に対して絶対言わないことを言ったのも心からだし。俺にそんなことを言わせるあいつが悪い。
そもそも酷いのはどっちだ。悪い要素ばかりではないんだと、"いいところ"を見つけて認めている部分もあったのにそれをちょけた態度で嘘だと言ったのはあいつだ。
それから重なる癇に障る言動に、言ってしまうのも致し方ない。
だから俺の神経がどうにかなってるんじゃねぇの、この女好きが。見て聞いてたんなら勘違いしてんなしばくぞ。
わざわざ委員長を捕まえて俺自身が言いたくなかったことをネタにして言ったことも許さねぇ。
弥生が屋上でのことを知っていたということが予想外なことすぎてイラつきより驚きの方が上回ったけど、それも刹那。
弥生のふざけた態度でまたもとに戻る。
いや、戻るというよりかは理向あみと弥生を足したものになるわけだからむしろ倍。俺は悪魔二人に殺されるんじゃないだろうか。血管が切れて。
だから今、弥生に会いたくなかったんだっつーの。
「っそ、そうだね…、」
委員長もくそ生(くそ+弥生=くそ生)の言うことに真面目に答えなくていいから。
てかやめて。


