右大将 聞こえてきた帝の声は、氷のように冷たかった。 その物の怪の申していることは、まことか 主上、このような卑賤のものの言うことを信ずるのですか 聡い主上は、お分かりになったのじゃ! そなたと中宮のただならぬ仲に 腹のやや子はそなたの子であろう 物の怪の哄笑が、内裏中に響き渡る。 それはこの世の終わりを思わせるような、恐ろしい音だった。