一の女房が応対する。 これは皇后さま、慌しいお渡り、どうされたというのでしょう 麗景殿は険しい目つきで、藤壺が伏している御帳台を見ている。 麗景殿さま…… 戸惑う女房を尻目に、彼女は言い捨てた。 そのお腹のややは、まこと主上の御子でいらっしゃるのか と。 麗景殿さま、なんということを お黙り これを見りゃれ それは…… これは、そちらの中宮さまが密かに隠し持たれていた男扇 元はわが兄上の、右大将殿のお持ちであったものじゃ