宴は何事もなく淡々と進み、集う人々はただただ月の美しさに酔いしれた。 少将もまた然り。 明るく照らす月を見ても、彼の心には、月読の姫のことなど一欠けらも思い浮かぶことはなく……。 先程抱いた女房を、竹取の姫になぞらえた歌などを詠んでいたーーー。