これも、お前の神秘の力なの けれど、わたくしの想いを叶えてはくれなかったわね…… そう言うと、藤壺の赤く濁った瞳が怪しい光を灯した。 どうして どうして、あまたの恋人たちの幸せを叶えてあげたお前が、わたくしの想いは叶えてくれなかったの ずっと、信じていたのに…… ずっと…… そうね お前さえいなければ、わたくしも諦めがついていた お前がいたばかりに、わたくしは要らぬ期待をしてしまったのだわ!