「じゃーな、温かくして寝ろよ」


凪と手をつないで帰ってきたあたしの家


「もう帰っちゃうの」
「あぁ、ごめんな」
「ううん。いいの、大丈夫」


つないだ手を離して、際に家の中に入った


寂しいと言ってしまえば、凪を困らせてしまう


いっそのこと、あたしが先に部屋の中へはいれば、困らせることはないのだろう


バカな頭で一生懸命考えた


凪を困らせた


だから、もう困らせない


どれだけ不安になろうと、ぶつけるのは一度だけ


絶対何度も責めたりしない


凪は、そんな人じゃないから


ちゃんと言いあわなきゃ分かんないのは、気持ちが通じてないからじゃない


好きって気持ちがあたしたちをじゃましてるだけ


だから、ちゃんと言葉で恥ずかしがらずに素直に話したほうが勝ち


あたしは負けじゃなくて勝ちを選ぶよ


凪とは、いい思い出の恋がしたい


大きな喧嘩じゃなかったけど、ケンカした今日をあたしは一生忘れない・・・