「あの三人、お金持ちなのっ!?」
「知らなかったの?
氷野くんは、コンピューターエンジニアの会社の会長の孫で社長の息子。
有島くんはトップファッションデザイナーの息子。
それで海堂くんが………」
ごくり、と息を呑む。
「……うん」
「大手商社の財閥の息子」
なななななななーっ!?
あたしとは世界が違いすぎる世界にただただびっくりした。
そんなすごかったの!?
「てかよく知ってんね…咲季。」
「ここ入学当時有名だったから」
すごいんだぁ…あの3人…
「だけどね、氷野くんと有島くんは家のこと普通に話すんだけど…
海堂くんだけ絶対話さないの。何でかは知らないけど。」
“強くなる為”
……あ……。
この前言っていた蓮の言葉
でも言ったとき蓮は
とても悲しそうな顔をしてた。
何があったんだろう…

