ビ…ビンゴ……!


屋上庭園があたしの目の前に広がっていた。





きもちいい…


花が咲き乱れ、緑が生い茂っている空間。

癒し……!




そんな空間の真ん中に一本の大きな木があった。


そしてその下に……



「蓮!」


見覚えのありすぎる、今殴りたい人ナンバーワンなあいつがいた。



呼び掛けてみても、なんも反応がないから、少し近づいてみた。


いつものあの冷たい憎たらしい目は閉じられていた。


…………寝てる?


その安らかそうな表情を見ていると、ついあたしもほんわかしてくる。



普通に寝てればいいんだけどなぁ



てかこいつも寝るんだ……

悪魔も寝るんだ、と吹き出したら

「人の顔見てにやけてんじゃねぇよ、気持ちわりぃな。」



低い不機嫌そうな声が耳に入る。