「なに?今あたしいそが…」
「昨日の申し出受けてやるよ」
「…え」
「俺の根性叩き直すんだろ?やってみろよ」
挑戦的に口角を上げて、あたしを見るあいつは
「のぞむところよっ!」
「一週間もったら誉めてやるよ」
かなりの上から目線。
「じゃ、ひかりんっ教室でねっ」
「うん」
一週間もつってどうゆう意味だろ
蓮が言った言葉を頭の中で反芻する。
「光あたしもう行っちゃうよ?」
「ちょっと待ってー!!」
……それよりご飯に集中します
――――………
――…
「ま…間に合った!!」
ギリギリセーフで教室に駆け込んだ。
「あ、光ちゃん、咲季おはよ!」
「おはよ!」
あたしは気まずく咲季に向かい合う。
「咲季ごめんね?」
待ち合わせに遅れたあげく授業にもギリギリセーフ。
お…怒ってるよね?
「今日なんかおごって」
「喜んでおごらさせていただきます!」
「よろしい、それなら許す!」
咲季はけらけら笑って自分の席にもどっていった。
ほっ、と息をつきながらあたしも席につく。

