捨てる筈だったのになんだか捨てられなくなった。 「意味わかんねぇし、」 面倒臭かった。 人のことで頭を悩ませるなんて面倒臭かった。 煩わしくて、 いつもとは違う俺自身が嫌になる いつもならこんなことで自分を乱したりなんか絶対しない。 人の前で自分を乱すなんて弱いところを見せるようなもんだ。 ぐしゃ 絆創膏の箱を握り潰しながら部屋の中にはいる。 しかし握り潰した絆創膏の箱はごみ箱へは行かず机の上においた。 受けてやろう あの宣戦布告を それで吹き飛ばしてやる 今の俺の弱さなんか