「俺もう部屋はいるからお前等もかえれよ」

「ダメだよ!今日は蓮の部屋でトランプって決まってんの!」

「きまってねぇから……」


なんかひどく疲れた。



あんな女
そうはいねぇけど。



だから何だよ



面白くもない
楽しくもない




最初は受けてやろうか、なんて思ったりもしたが今はどうでもいい



これ以上あいつのペースにはまりたくない。



「海、帰るぞ」

「え―」

海は不満そうに口を尖らす。



「じゃぁな、蓮」

「ん、さんきゅ」

「ばいばーいまた明日っ」

「おう」



二人の背中を見送る。

「……疲れた」



絆創膏をみつめる。


「変な女」

天敵とか言ってるくせにそいつの心配なんかしてる。



傷の心配なんかしてもらったことなんか一度も記憶にない。


たまに海と東吾だけ。

教師とかはまたか、って顔するし生徒達は怯える。



「なんなんだよ」