「あたしに?」


素直に嬉しさが込み上げてきた。



「あぁ、かなり気にい…」

「光ちゃーんっ!!」



ばたん、とドアが勢いよく開く。



たまたまドアの前に立っていた蓮の後頭部にドアが直撃した。



「……ってぇ」

「蓮大丈夫っ!?」

「蓮!ごめんなさい!大丈夫?」



玲花さんが豪快に入ってきた。



「もっと…静かに…開けらんねぇのかよ…っ」



後頭部を擦りながら蓮が睨む。




「興奮しちゃって!」

「…………」



やっぱり並ぶと二人はそっくり。




親子なんだな、って思う。



「光ちゃん!」

「は、はいっ!」

「本当にありがとう」



玲花さんがうっすらと涙を浮かべた。



「れ……かさん」

「今こうやって蓮と言い合えるのも全部全部光ちゃんのお陰なの」



勿論海くんと東吾くんもね、と二人に笑いかけた。



「本当にありがとう」

「そんな…………っ」




あ、ダメだ



泣きそう。




「ん、」

蓮にいきなり引き寄せられる。



「高崎光、






俺の彼女」