HONEY★HONEY☆LOVER





「っあー!負けたー!」

「ひかりん弱いー」


蓮の部屋で待ってるあたし達。





そして恒例の大富豪。




まだかな……蓮。



蓮が帰ってこない間、ずっとそわそわしてるあたしを見て東吾が笑う。



「光、落ち着いたらどうだ」

「おおおおおお落ち着いてるよ」

「「どこが、」」



だってさ、もしかしたら今蓮のこれからが決まってるかもしれないんだよ?



また学校に戻れるかもしれない



だけど反対にこのまま会社に残る可能性だってある。



「ひかりんっ!僕がいやし…」

「いらねぇよ」



ばっ、と振り返る。



「蓮!」

「ん、」



駆け寄ると優しげな顔をしてくれた。



「……ちっ」

「なに舌打ちさりげなくしてんだよ。」

「腹黒海だな」

「えー?」



あたしはよくわからず頭を傾げる



「ね、蓮っ!ど…うなった?」



緊迫した空気が流れた。



「母さんがこっち戻ってきて、日本で働く。」

「玲花さんがっ!?」



……よかった、蓮ともう離れないんだ……っ



あたしの気持ちを察したように蓮があたしを見て


「たまに会いたいってさ、光に」


と言って、くすっと笑われた。