部屋をでたと同時に自然に握られた手。



それを見てまた泣きそうになった




またちょっとだけあたしよりおっきくなった手。
でも温かさは変わらないあたしの大好きな手。



「………どうした」



不意に覗き込んできた蓮の顔にびっくりした。



「………っ!?」

「泣くとブスになるから泣くんじゃねぇよ。」



そう言って蓮が自分の裾であたしの涙を拭ってくれた。



「ぶ…ブスって…」

「お前は笑ってればいいんだよ」



今度はくしゃりと頭を撫でられた



「…………っ!さっきから……」

「キャラ違うとか言ったらここで襲うからな」

「!」



血の気がひいてく。


蓮はほんとにやるよ!!



冗談にならない冗談に乾いた笑いをこぼした。



「つかばばぁに会って、どうすんだよ?」

「決着つけるの!」

「決着?つかさっきから言いたかったんだけど海と東吾はどうしたんだよ、」

「大丈夫!」

「……お前の大丈夫はあてになんねぇ」



失礼なことが聞こえた気がしたけど無視。