必死に考え込むメイド。
多分どの答えを光が言ったのか、考えてんだろ
…これで光と同じ答えだったら、まじで考えてやってもいいけど女としてはどうかと思う。
普通に女の行動じゃなかったもんな、あれ
あれが始まり、だったのか……。
最初はあんなにうざくてたまんなかったのに
ほんと、わかんね。
「蓮様」
メイドが俺を見上げる。
「……で?」
「私なら謝って、手当てを病院でしてもらって下さいと聞きます」
……光のことわかってねぇな
女としてはいいだろうけど
俺にとっては最低点。
そんな女、つまんなすぎて無理。
「……残念、はずれ」
「え……」
よっぽど答えに自信があったのかしらねぇけど
光はそんなことしねぇし。
「……つーことだから、替えてもらう」
「……そ…ん…な……」
泣きそうな顔されても困るし。
「い……や…です…」
今度は拒否んのかよ
「……お前さ」
「今、蓮様が大変なときにお側にいない方のどこが……っ!」
やべぇな、
そろそろ限界。
拳を壁に叩きつける。
びくり、とメイドが震えるけどそんなの気にしない。
「…じゃぁ、お前に俺の何がわかんだよ」

