「よし、鍵も貰ったし行くか!」


職員室で無事、鍵を受け取れたあたしたちは廊下に立ち尽くす。



「うん?あ、えと503号室だよ」


荷物の整理しなきゃいけないし。
…そんな、ないけどね



「その前にいく場所があるの!」


楽しそうに鼻を鳴らす咲季。


「え?どこ?」



クエスチョンマークを浮かべるあたしに咲季は不適な笑みを浮かべた。



「楽しみにしてなよ」


…………え?


少々、恐怖を感じるのですが



どんどん廊下を進んで、周りにドアの数が増えてくる。


「ここって中等部寮になるの?」

「そうだね、中等部一年が主だからあたしらだけ」

「へぇー」

「はい、ついた」



ずいぶん歩いた後にあるドアの前で止まった。