「蓮、」 「う……み」 「いつまで寝てるんだ」 「東吾…」 「早く終わらせなきゃ」 「それで帰るんだろ?」 大切な 「蓮ッ!」 あいつのもとへ。 「………ん、夢か…」 夢にまででてくるとか どんだけ末期だよ さっきよりは軽くなった体を起こした。 ブー、と机の上の携帯が震える。 ……電話? ぴっ、と通話ボタンを押す。 「…もしもし」 響いてきたのは 『あっ!れ…』 『蓮ー?』 光の声を遮った海の声だった。