時間が止まる
あたしの中に本物のあたしが
戻ってくる
「れ……蓮」
カーテン越しに見える
黒い影
あたしは走りだしカーテンを掴む
「……っ待て」
ぴたり、とあたしの体が止まる
今すぐにでも
蓮の姿が見たいのに。
「…な……ん…で?」
黒い影が俯く。
「この一週間…っ
蓮にとってはたったの一週間かもしれなかったけど!
あたしにはすごく辛かったよっ
蓮がいなくて本当に辛かった
何も言わないで消えちゃって…!あたし、どうしたらいいかなんてわかんなかったんだよっ!?
なのに……っ」
あふれ出る思い
でも辛かった
淋しかった
悲しかった
………なのに

