蓮の部屋でまったりと過ごしていたある日。




魔王が突拍子もないことを言った



「おい」

「んー?」


あたしはごろごろ、蓮はベッドで雑誌を読んでいる、そんな和やかな一時は



「勉強教えたら何でも言うこと聞くんだよな?」


一瞬にして砕かれた。

ぱりーん!とね!ぱりーん!と。


「んー、………えっ!?」

あたしはばっ、と蓮を見る。


そこには魔王の微笑みがあった。

全て屈伏させるような微笑み。



「そうゆう約束だったよな」

「う……」


言い返せず口籠もり、目をそらしても蓮の視線を感じる。




「そ…うだったね」

目をそらしたまま、肯定する。


また蓮は妖艶に笑った。




「今日の夜、俺の部屋こいよ」