光が顔をあげた瞬間に唇を重ねる



「……………っ」

「……はよ、光」

「れれれ蓮のばかーッ!!」







――――……
――…






「ムカつくよぅ……」


海が心底気に入らない、と言うような顔をして頬杖をつきながら呟く。


「どうした、海?」

「あのいちゃつきカップル」


海の視線の先を追って、少し笑った。


「そうだな」


苦笑する東吾に仏頂面の海。



俺は横目でそれを見る。



「いちゃついてなんかねぇよ」

「いちゃついてるよ」

「三人ともーっ!紅茶いれてきた…ってどうしたの?」


何もわかってない馬鹿は頭にクエスチョンマークを浮かべる。




朝食の為大広間にきた俺達。


だから全校生徒に光の朝帰り姿は見られていた。



……本人は気付いてないけど



生徒達の視線は俺達に注がれている。