最悪って言葉が一番ふさわしい出会い方だったけど



今は

俺は光の隣にいて
光は俺の隣にいる




人なんか信じない、そんな俺の考えをぶち壊して



…真っ正面からぶつかってきた




初めはこいつも他の女と一緒だ、って思ってたけど俺に興味さえ持たねぇし。

むしろ敵対視されてたし?



だからか『捕まえたい』って思った。




笑ったり

泣いたり

怒ったり



忙しい奴だけど


そのひとつひとつが




愛しい、と感じてしまう



「……やっぱキャラ違うし、俺」



おめーの所為だ、ばーかとデコピンを軽くしてやると光がんん、とくぐもった声を出してうっすらと目蓋を開ける。


「……………ん……?蓮、…寝て……ないの……?」


光が寝呆け眼で首を傾げながら俺を見てきた。