「…………ん……。」




隣で何もないように声を洩らしながら熟睡する光。


しかも俺の腕の中で。





………寝れねぇ



前も、んなことあったな…


まだ、関係は変化してなかった時



たまにもぞもぞと動く光の体温が腕に伝わってくるとやっと光を捕まえたんだ、と改めて実感する。




「…怪我、大丈夫なのかよ」



さっき頭の怪我の手当てを一応してたけど心配だった。


光の腕枕になってない方の手で頭をさする。




「……俺のキャラじゃねぇな」と苦笑した。




狂わされっぱなしだ



光には。




俺、女の怪我心配するような奴じゃねぇし。





一番最初から狂わされてたけど


まさかここまでとは想像もしてなかった。