止まろうとしない蓮。 あたしはそれに必死で付いていく 「おい、光」 そして唐突に呼ばれた名前に過敏に反応した。 「は…はいっ!」 前を向いたままの筈なのに蓮が、にやりと笑っているように思えるのは、 「今日はもう遅い、って言ってたな?」 「う…うんっ!」 気のせいでしょうか。 くすり 立ち止まって振り向いた蓮の顔には妖艶、かつ黒い恐ろしい笑みが浮かんでいた。 「……今日はまだまだ終わんねぇよ。」 そう言われ、あたしはどこかの部屋に連れ込まれた。