「いちゃいちゃしないでよぉ蓮っ!!




そんなことしてたらひかりんのこととっちゃうからねっ!」


あたしの腕をひっぱって、海が自分の方へ引き寄せる。



一瞬にしてヘリコプターの中が静かになった。



「う・海?」


軽く海に抱えられている状態のまま見上げる。


なんだか前方から殺気がかなり、伝わってくるんだよね!



「海、蓮が…」

あたしと東吾があたふたする。



だって蓮の眉間の皺が…っ


「……は?」

「最近は横恋慕もありだもんね〜っ?」


そう言って、またぎゅうっとあたしを抱き締め直した。


ふふふ二人して黒い顔しないでっ




「…それはどうとればいい訳?」

「まだあきらめてないよっ!ってことー。」



……あきらめない?


上手く二人の会話が読み取れず、頭を傾げる。


まっ……まさかっ!


「大丈夫だよっ!海っ!あたし蓮のこと独占したりしないから!」