こいつの作戦ぐらいわかる



どうせ時間かせがなきゃ、とか、思ってるんだろ





赤くなって慌てている姿を見て、吹き出しそうになった。




…うける




するといきなりあいつが
深呼吸し始める。




「よしっ!言うよ!」



………お




「……………っ」




またそこで止まる。





だけどついにあいつが決心したような顔をした。






「蓮っ」

「…ん?」


俺はあくまで平常心を装う。



真っ赤のあいつが俺を見る。


「あたしねっ蓮のこと…っ
「蓮ー!光ー!」」




は?


虚しくも光の一世一代の決心は遮られた。



眩しいライトが俺達を照らす。


片目を瞑り、上空を見上げると、ヘリコプターが飛んでそこから東吾と海が顔をだしていた。




……やべ、忘れてた


仕方なくヘリコプターが降りようとしてる場所にむかう。


「蓮っ!」


服の裾を掴まれ、引き寄せられた


「なんだよ」


あいつが真っ赤になりながら背伸びをして囁いてきた。


「…よくできました。」

「うううううるさいっ」


俺達は手をつなぎ東吾達の方へ歩きだす。





『好きだよ、蓮。』