「いつから聞いてたの?」

誰も居ないはずの教室であたしはある場所を見つめながら、そう言った。


前のほうの席から今話題だった三人の顔がのぞく。


「気付いてたんだぁっ?」

「うん。」

「…………」


海堂くんが光のでていった扉を見つめる。



「最初お昼寝してたの!そしたらいつのまにか、ひかりんたちがお話してたから」

「レンアイってどう思う?ってところからだな。」


よかった、肝心のところは聞かれてない。


「女の子の恋バナ聞くなんてー」

「たまたま聞いてしまったんだ」


めずらしく氷野くんがむきになる。



「でもちょっとは興味あったんでしょ?」

「……………」


氷野くんが狼狽えるの初めて見た




…光も罪な女ね




「…おい」


初めて海堂くんが口を開く。