あいつが俺の制服の裾を不安げにつかんだ。



「え?」

「校長っ!!」


さっき光たちを注意した男の教師が反論する。




「海堂蓮は高等部の生徒に大きな怪我を負わせたんですよ!なのに処分がない、なんて!怪我をした生徒達も納得いかないでしょう!」



校長がその教師を穏やかな目でその男を捉える。




「処分はなし、とも言ってませんよ。」

その言葉にいち早く光が反応する

「……っ!蓮は!蓮は何をしなければいけないんですか…っ?ひどいことじゃ、ありませんよね?」

「……お前少し黙れ。俺は何をしなければいけないんですか。」



「何もしなくていいですよ」

「…………は?」