「あっ!海っ、東吾っ、れ゙…」


蓮の姿を見ただけで固まっていくあたしの体。


朝からいきなり遭遇しちゃったYO



「……てめぇ喧嘩売ってんの?」

「いや!売ッテマセンヨっ滅相モナイ!花火ナンカ弾ケテマセンヨ!」


片言まじりの超不自然すぎるあたしの様子に皆、眉をひそめた。


「ひ…ひかりん?」

「光…」

「…頭イッたか?」



やばい…


打ち上げ花火ドッカーンですよ…


そんなことを思っていたら蓮が軽く咳き込んだ。


「ごほっ」

「……蓮風邪?」



咳き込む蓮を見て少し心配する。




「……別に」

そう答える蓮の声はいつもより、擦れていた。


よく見ると顔は赤いしふらふらしてる。



結構重症だよ………?



蓮のことだから風邪なんかどうでもいいんだろうけど………



あたしの頭の中である式が成り立つ。