「蓮………、一緒に進んでくれませんか?」

きゅ、と俺の手を握って俯く。


「来てほしいんだろ?一緒に。」

こくり、と頷いた。

「別に暇だし」



それを聞くとぱぁっ、とあいつが笑顔の花を咲かせる。




「ありがとうっ」



お前が笑えるなら

俺は。





「それどこの病院だよ」

「えっと…神奈川の方。」

「……だから神奈川のどこだよ」

「………わかんない」

「………は?」



行くのを決心しても行き先がわかんねぇなら意味ねぇじゃん




「じゃぁ何で神奈川ってわかったんだよ」

「聞いたから」

「は?誰に」


何で、こう噛み合わねえんだ


「病院の人……?」




………俺に聞くなよ