四日目の朝、やっと神は俺の味方をした。





「えー!」

「…るっせぇ。」

「だって僕まだ…っ!ひかりんが獣に…っ!」



海が携帯にむかって叫んでいるのを横目で見る。




「はーい、わかったぁ…うん、ばいばぁい」



声色からしてどうやら海は負けたようで。



「どうしたんだよ」

「僕今日帰んなきゃ…」

「えっ!?イギリスにっ!?」

「ううん…東京に帰ってきてるんだって…」

「そっかぁ…」


テンションが低い海はかなりわかりやすい。


海がキッと俺を見る

「なんだよ」

「僕がいないからってひかりんのこと押し倒したらダメだからねーっ!」

「へ?」


なんのこと?とあいつは東吾に聞いたみたいだけど答えてもらえなかったらしい。

「さぁな」

「ふぇっ!?」