笑いを抑えていたら、いきなりあいつが立ち上がる。



「飲み物とってくる!」と言って部屋をでてった。


……逃げたな、あいつ


「蓮かなりいじめてるな」

「いじめてなんかねぇし」

「とゆうか女子に対してもあんな顔で笑うのか?」


東吾が痛いところを突く。


「…笑ってなんかねぇし」


いつもなら、なんか言ってくる海がなんだか静かだ。


「………海?」

呼び掛けてみても、返答はなかった。


寝息をたてて目をとじている。



「完璧寝てるな」


……さっきまで起きてただろ


それにさっきも寝てたし


「今日は床で寝るか」

「別に、どっちでも」



海が寝たなら少しは安心だな