「ひかりん、何時に寝てるの?」


さっきまでぐっすりだった海がちょこんと座る。


「え?九時」



お前はどこの小学生だ…



はぁ、とため息をついて「……ガキだな」と呟いた。

あいつはその呟きを聞き逃さなかった。


「な!じゃぁ蓮は何時なのっ?」

「深夜二時」

「……っ!ちゅ…っ中学生は十時まで寝なきゃいけないんだよ!遅くまで何やってんのっ」


保健室だよりに書いてあったもん!と必死そうなあいつ。


加虐心がくすぐられる。

…ちょっといじってやるか


「…イロンナコト。お前付き合ってみる?」

にやりと笑ってやると、あいつが少しひるんだ。


「け……結構です!」


少しは学習したらしい