東吾がばっ、と顔をそむける。
…へ?
蓮と目があう。
「海どうしたの!?」
「おま…」
蓮に詰め寄る。
「海はっ!?」
東吾へ顔を向けた。
サスペンス劇場はいやー!!
「寝てるよ、疲れたんだろう…。それより光……服を…」
服、と言われ自分を見てみたら素肌にタオル一枚。
……………あれ。
「お前……」
「れ…蓮?」
蓮がまた黒い顔してるんだけど!
「まじそれ天然でやってんの?」
「何が…?」
それってどれ!
「濡れた髪ってさ、なんかエロいよな」
くすり、と笑いあたしの髪を一束掬う。
「えろ……ッ!?」
だんだんと近づいてくる蓮の顔に顔の温度は急上昇
近い!近い!近い!
蓮の口があたしの耳元にいく。
「押し倒すけど、文句ねぇよな」
「なっ!蓮の変態ーっ!」
あたしは走って、お風呂場に戻り鍵を掛けて閉じこもる。
そうして
閉じこもりすぎて
のぼせちゃいました…
蓮のばかちん!!
――――……
――…
「蓮…いじめるなよ、光のこと」
東吾が苦笑混じりに俺を見る。
「お前らが来てよかったかも」
「なんでだ?」
上気している頬
濡れた髪
熱くなっている肌
あんなのみて
理性なんか抑えられないっつーの