あたしのつくったカレーは大好評



夕飯も無事に終わったはず……だった。




だけどあたしの一言が事件を起こす……




「よしっ、お風呂はいろっ」

「…………風呂?」


なぜか蓮が過剰反応する。



「誰が一番?」


じゃんけんなら負けないよ!とガッツポーズを取る。


蓮には構わずあたしは話を続ける



「蓮の家のお風呂はねー、おっきいから二人ぐらいで入れるよ?」

「ほんとっ!?」



あたしは急いでお風呂場を見る。



さっき見せてもらったときは、あんまりよく見えなかったし。



「おっきーっ!」




てか……、普通の家の三、四倍はあるよ…?


なんだ、このミラクルハウス!


「これなら何人でも入れるねっ」

「「は?」」

蓮と東吾がハモる。


めずらしい二人だなぁ…


「ちょっと待ってくれ、光入浴は何人でするつもりなんだ?」

「え?別に何人でもいいよ?」


東吾が驚愕した表情を浮かべる。

「光、君の性別は?」

「何言ってんの!女の子だよ」

「俺達は?」

「男の子。それがどうし…」

「女と男は一緒に入れない!」

少しだけ震えながら熱弁する東吾

「いいじゃん!東吾っひかりん、僕と入ろ?」