あー…

ケーキだぁ……

ドーナツもある……



おいし……




ドカッ


「ドーナツが蹴った!って………え?」


ベッドから落ちたあたしを見下ろしているのは本来あたしの部屋に居るはずのない蓮。


「さっさと起きろ、出発すんだからよ」

「なんで!蓮がっ!?」

「あ?ドア蹴破った。」


あ……あたしのドア!!



「変態ー!勝手にはいるなー!」


蓮がいると、安心して何かするなんて絶対できない!!



「黙れ、色気無し女」

「セクハラ変態悪魔に言われたくない!」

「さっさと着替えろ」

「じゃぁ、でてってば!」

「見たくねぇよ、お前の着替えなんか」


そう言いながらあたしのベッドに腰掛ける蓮。

ちょ!そこにあたしの足あるんですけど!


「じゃぁ何、人のベッドに座ってんのっ!?重いー!どいてー!」



ぎしっ、と音を立ててベッドがきしむ。



「お前ってさ…」