口から紡いだら
薄っぺらくて
伝えようにも
見えないもの


もどかしくて
掻きむしった胸には
哀れな朱が滲む


愛情は手に宿るの
とママは言った


風のようにささやかで
花のように儚いのだと


その温もりはいつまで
ここに在るのだろう


いつか消えてしまうなら
わたしを置いて行くなら
二度と手放さない


永遠の夢を見せてよ