"傘で空を飛べるかな"
…なんて、
淡い夢を抱いていた日々


無垢で無邪気で
無知な幼い私を
思い返しては嘲笑った


都会で一番天国に近い場所
ビルの天辺から見下ろせば
雨に打たれながらも
雑踏を行き交う花達


いったいどこへ行くの
居場所は此処に在るのに


"キレイね"と
純粋に思えない私は
きっと
黒い雨に囚われて
溺れているのだけれど